『蛙に学ぶ』

「かえる」についてのさまざまな知見を得て、さらに「かえる」が人間文化とどのように関わっているのか、を調べています



田紳有楽

『田紳有楽』
著:藤枝静男
発行:講談社(1976/5/12)

『田紳有楽』(でんしんゆうらく)は、藤枝静男の私小説とされている、第12回(1976年) 谷崎潤一郎賞受賞作品です。

小説風な書きだしにそって読んでいたのに、10ページ目には、さっぱりわけがわからなくなっているのです。
全くもって筋を追えません。。。
はて、、、自分は、、、今、、、何を読んでいるんだろうか?

内容が難しいというわけでもなく、論文などに出てくる専門用語などでもないのに、難解なのです。
この作家は、いったい何の話を書いているのか?

まぁ、そんなへんてこりんな内容の小説だったのですが、
おおざっぱに「あらすじ」らしきことを書くと
庭の池に沈められた偽焼物たちのモノガタリ
という感じでしょうか。

さて、本当に久々に出合う、ヘンな小説だったので前置きが長くなりましたが、偽焼物たちは「骨董品」らしく偽造されるために池に沈められているのですが、その池にカエルがいるのです。
その描写を抜き出すと

この池には鯉と鮒と駄金にまじって、今年は二十日ばかり前に近くの田圃でとってきた泥蟹一匹、殿様蛙二匹泥溝蛙二匹、それと食用蛙の蝌蚪五匹が入れてある。蛙や蟹は容易に姿をみせないが、蝌蚪は避寒用に沈めてある土管の上に何時もならんで凝っととまっている。普通のおたまとちがって体長が二倍ちかくあり、頭は角張ってゴツく大きく、黄色味がかった背中が胡麻をまいたような斑点で覆われている。ちょっと不気味なところがある。


「泥溝蛙」ってなんでしょうね?
ルビをふっていないので泥溝は「どぶ、どろみぞ」と読むとして、これと「田んぼから捕ってきた」というのだから、ツチガエルあたりではないでしょうか?

さて、ウシガエルのオタマジャクの描写はまだ続きます。

八月の終わりになると池の食用蛙の鰓(えら)の下の方に後肢が生えてきた。冬寒くなると女の児は両方の脇の下に両手首を丸く曲げて入れて暖める、ちょうどそういう格好におたまの肢先きが可愛く内側に曲がっていた。もう土管の上ではなくて底の青ミドロのところに貼りついていて、時々まっすぐに水面までのぼってきてパクリと空気を飲みこんでまた斜めに沈んで行くようになった。九月中旬には先端に水掻きができてそれを不器用に動かしはじめ、続いて首の辺に前肢の芽らしい小疣が生まれた。やがて死に絶えたのか一匹も姿を見せなくなった。


ずいぶん観察しています。
そんなに興味深かったんでしょうか、大きなオタマジャクシが。

鉢植えのまま沈めてある睡蓮の朽葉を根もとから引き抜こうとして手を漬けると、葉のあいだから死んだと思った食用蛙が二匹跳ねだしてきた。前後肢とも完全に生えて力強く、体色の褐味は黄色に近く変わり、背中の斑はまばらとなり、頭が凹凸を持った蛙の顔となっていたが気のせいか滑かにつるつるとした幼さを残していた。見た瞬間何となく異様な感じがしたので、彼等が再び浮いてきて葉の端に両手をかけたところを見ると二匹とも尻尾だけが太く肥えたままの状態で残っていた。長さ三センチちかく、短い後肢のあいだからニューと別物のようにそれが伸びているのを見ると、私は不意に道鏡の少年時代を連想したのであった。


他にも岩屋の奥にいる蛇体に蝦蟇の皮剥きを献上するシーンなんかも書かれています。
この摩訶不思議な『田紳有楽』、普通の小説に飽き飽きしてる方はぜひどうぞ。
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連続殺人鬼 カエル男

『連続殺人鬼 カエル男』
著:中山七里
発行:宝島社 (2011/2/4)

猟奇的な殺人現場に残された、子供が書いたような稚拙な犯行声明文。
殺人鬼「カエル男」による最初の犯行だった。
警察の捜査が進展しないなか、第二、第三と殺人事件が発生し、、、。

どんでん返しっていう意味だと★5つ。
カエル好きの立場から言わせてもらうと、
いったい何種類のカエルの虐殺方法書くんだよっ!!!
って感じ。

後半はず~~~~っとバイオレンス小説でした。
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カエルの子は

『カエルの子は』
著:峰月皓
発行:アスキーメディアワークス (2011/11/25)

もぅ、表紙がかわいいのなんのって!
カエルの着ぐるみアクターのお話。

カエルがメインキャラの遊園地があったら、即面接に行くのに。

着ぐるみ萌えの方は、日野俊太郎氏の『吉田キグルマレナイト』もオススメですよ。
こっちはカエル出てこないけどね。

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カエルの楽園

『カエルの楽園』
著:百田尚樹
発行:新潮社 (2016/2/26)

安住の地を求めて旅に出たアマガエルのソクラテスとロベルトは、豊かで平和な国「ナパージュ」に辿り着く。
そこでは心優しいツチガエルたちが、奇妙な戒律を守って暮らしていた。
だがある日、平穏な国を揺るがす大事件が起こる――。

憲法九条の拡大解釈とあいまって、かなり話題になりました。
人間社会をひにくってカエルで画くことはこの百田尚樹が初めてではありません。

木下順二の『蛙昇天』
森荘已池の『カエルの学校』
などがそうです。

とにもかくにも、自分の身を守ることの問題提起としては読みやすく。
けれど時代が下って、憲法九条との結びつきがなくなると、ただの寓話になってしまう危険性もはらんでいます。



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お庭番望月蒼司朗参る! 夜の散歩と空飛ぶカエル

『お庭番望月蒼司朗参る! 夜の散歩と空飛ぶカエル』
著:流星香
イラスト:榊空也
発行:2015/10/15

お庭番シリーズ第二弾。
主人公望月蒼司朗は、夜の帝都で起きている謎の生物事件を調査をすることに。
飼い主たちが散歩中に“空を飛ぶカエル”を目撃したとか、、、!?

ちなみに自分は、カエルにしか興味ないのでこのシリーズの1作目は読んでないんですが、
まだ2作目なの、登場人物たちの相関関係は説明されてます。
なので、だいたいわかる。
さて、“空を飛ぶカエル”の正体やいかに!!??
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ゲコ太

『とある科学の超電磁砲(レールガン)』の主人公・御坂美琴が好きなカエルキャラ(ゲコ太)。
立川市は『とある魔術の禁書目録』『とある科学の超電磁砲』に登場する舞台(聖地)として観光誘致しています。
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ひとつ海のパラスアテナ

『ひとつ海のパラスアテナ』
著:鳩見すた
イラスト: とろっち
発行:KADOKAWA/アスキー・メディアワークス (2015/2/10)

蒼い海と、紺碧の空。二つの青が覆う時代、「アフター」。
主人公アキと、オウムガエルのキー船長は、両親の形見・愛船パラス号で大海を渡り荷物を届ける『メッセンジャー』として、生活していた。


実のところ、読了してません。
キー船長、途中でいなくなっちゃったんで。。。
でも、とろっち氏のカエル挿絵見るだけでも、もうけものっすよ。

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くノ一忍法帖 自来也秘抄

『くノ一忍法帖 自来也秘抄』
監督:津島勝
製作国:日本
初公開年月:1995/05/06


オリジナル・ビデオで人気を博した「くノ一忍法帖」シリーズの劇場版。
豊臣秀頼の子供を宿すくノ一の物語を描いた、山田風太郎原作のエロティシズム小説が原作。
冒頭に歌舞伎の児雷也でガマ登場。





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あめだま 青蛙モノノケ語り

『あめだま 青蛙モノノケ語り』
著:田辺青蛙

吸血鬼、鬼、河童、妖怪、虫、魚、仏像、死者、生者、夢、現、、、、、
奇妙な小世界60話。

この中でカエルの登場するのは、「雨月」と「姉妹」。
ことに「雨月」のようなカエルとの出会いをしてみたいです。
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箱入り息子の恋

『箱入り息子の恋』
監督:市井昌秀
出演:星野源、夏帆
上映時間:117分
初公開年月:2013/06/08
メディア 映画


自宅と職場の市役所をただ行き来する日々を送っている天雫健太郎(星野源)は、内気で愛想がなく、唯一の趣味はペットのカエルだけ。
見かねた両親は親同士が婚活する“代理見合い"に参加し、今井家の美しい一人娘・奈穂子(夏帆)とお見合いするチャンスを掴んでくる。

主人公が自分の殻を破る心情が、アクアリウムで育てられてるカエルとリンクさせて表現に幅を持たせいる。
のだけれど、中盤からは、ちょっとダルダルな話の展開で、ぶっちゃけ117分同じようなテンションで持っていくには長すぎる。



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猫の水につかるカエル

『猫の水につかるカエル』
著:川崎 徹
発行:講談社 (2009/10/27)

タイトルにまでしたカエルだが、作中には一部しか出てこない。

プラスティックの弁当箱は、猫の飲み水用としてそこに置いてあった。
(略)
だが、いつの間にかカエル用になっていた。
どこから現れたのか、ある日大小二匹のカエルが水につかっていた。
背中は赤っぽい茶色で、図鑑にあたるとニホンアカガエルとあった。
小判形の弁当箱は二匹が入るとかなり窮屈そうだった。
交互につかればよいものを、いつも一緒に入っていた。
夫婦に違いなかった。
近づいても逃げる素振りはなく、かと言って挨拶するでもなく、無表情につかり、ゲゲッと鳴いた。



ヒキガエルならまだしも、アカガエルが入っていたというのは、考えられないし、逃げないというもの事実ではないかもしれないが、本来使用するべき相手ではないモノが使用している点が、著者の当時の心境の置き換えなのかもしれない。

このエッセイは2本立てで、どちらも猫を中心とした作品。
1本目の作品を本にして出したいために2本目が書き下ろされた、、、という感じの一冊である。

川崎は、以前にも『カエルの宿』(文芸春秋 1986.7)というエッセイを出している。


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絵本版 ガマの油

『絵本版 ガマの油』
監修:役所広司
原案:役所広司、中田秀子
絵:角一彦
発行:光文社 (2009/6/3)

2009年6月6日に全国公開された映画『ガマの油』の絵本版。
役所広司監督第1作です。

がんばれ親父!!!

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阿房列車

『阿房列車 1号』
著:内田百けん
絵:一條裕子(コミック版)
発行:小学館 (2009/2/24)

蛙が登場するのは「鹿児島阿房列車」。

隧道を出たと思ふと、線路の近くで蛙の鳴いてゐる声が聞こえて来た。
蛙の鳴く時候ではあるし、夜ではあり、さうだらうと思った。
放心した気持ちで、聞くともなしに聞いてゐたが、暫くすると、或はさうではないかも知れないと思ひ出した。


という蛙ネタの出だし部分を引用しましたが、この「蛙」は実はなんだったのか!!?
というのは、読んでお確かめくださいませ。

百けんの少しわがままで、小気味よい文章が、あっという間に読み終わらせてくれますよ。


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カエルと殿下と森の魔女―緑竜亭繁盛記

『カエルと殿下と森の魔女―緑竜亭繁盛記』
著:橘柑子
イラスト:堤利一郎
発行:エンターブレイン (2005/2/1)

第6回「えんため大賞」優秀賞受賞作。
闇の森のほとりにある《緑竜亭》の看板娘のリュンは、闇の森の住人相手に今日もてんてこまい。
そんなある日、麗しき騎士様が訪れ、愛しの姫にかけられたカエルの呪いを解いてくれというのだが……。



大賞受賞作にこんなことをいうのもなんですが、
主人公、看板娘リュンの一人称で語られるこの作品、リュンのセリフから考え方からココロの中のツッコミまで、全部
おばさんくさい
なんだろう、、、ハチャメチャぶりを演出したいのだろうけど、それのせいでいっそうリュンが暴力的でガサツな印象に。
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こわい話をしてあげる

『こわい話をしてあげる』
著:中井紀夫、黒崎緑、石塚京助、結城真子
発行:角川書店(1991/9/1)

4つのアンソロジーからなる一冊。
結城真子著の「優しい友人」にカエルのネタが少し登場するので、メモがてら。

「思うに、卵って言葉に過剰反応するんだね。
こういうこともあったよ。
子供の時分、カエルの卵をうちに持って帰ったことがある。
母は悲鳴をあげるなり、足で踏みつけてめちゃくちゃにしちゃった。
足で地面に磨りつけ、ひいひい言ってた。
半狂乱だったね」

「母は、何十匹ものカエルがこの世に生れる機会を奪った。
そんな権利は彼女にない。
あるはずない。
誰にもない」

「そりゃ、優しいこったな。
俺が子供ん頃は、カエルのケツにストロー突っ込んで、風船ごっこ、やったけどな」



カエルはカタカナで卵を漢字で並べて表現するのは、なんか違和感がある。
生物のカエルの場合、タマゴはやはりカタカナがいい。
まぁ、ここでは鶏の「卵(玉子)」の会話だから、同じ「卵」って表現にしたんだろうけどさ。
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ブンナよ、木からおりてこい


『ブンナよ、木からおりてこい』
著:水上勉

「ブンナよ、木からおりてこい」は、昭和47年3月に書き下ろして、新潮社の「少年文庫 第8巻」に入れた「蛙よ、木からおりてこい」を書きあらためたものである。
初版の時は、低学年の子には難しいと思われる漢字が入っていて、読みずらかったと思えたので、全体に読みやすくするために、手も入れ、書きくわえもして、漢字をいくらか少なくした。


木の上に登ってしまった蛙が見た食物連鎖の結末とは!


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秘密の秘密

アルスナル図書館(フランス)に所蔵されている写本2350番
『秘密の秘密』という本の第5章に「不可視」の秘密が画かれている。

つまり、透明人間になって、普段は入れないような場所に現れてみたり、立ち入ってみたりできる!という。
それは、以下の呪文を唱えさえすればよい。
唱え続けること。
ラテン語で唱えないと効果がない。

ということで「以下の呪文」などと書いたが、ここでは書きませんよ。

忘れては困りますが、ここはカエルネタしか画いてないブログですので、重要なのはこっからです。

いつくかの魔法書によると、コウモリ、黒メンドリ、カエルの心臓を右腕にかかえても、やはり非常にたやすく自分の姿を消すことができる!!!

まじかーーーーーーっ!

カエルの心臓を右腕に

カエルの心臓を右腕に

カエルの心臓を右腕に

カエルの心臓を右腕に

カエルの心臓を右腕にっ!!!

まぁ、中二病の方に安易にやられても困るので言っときますが、くれぐれも無益な殺生はしないようにお願いしますっ!!
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